熊井×徳永







誕生日…それは一年に一度の大切な日。
そんな日にはやっぱり色々な人からプレゼントが渡されるわけです。


ちなっちゃん誕生日おめでとう!はい、これプレゼント!」


千奈美の誕生日に一番にプレゼントを渡してきたのは友理奈


「あ、ありがと〜。ところで何入ってるの?」
「あたしと同じ指輪だよー。」


そんな事を言って嬉しそうに千奈美に指輪を見せてくる。


「あ、これ可愛いー。」


箱を開けて出てきたのはたしかに友理奈と同じ指輪。
自分で選んだのが褒められて嬉しいのか自慢げにしてくる友理奈がちょっと可愛いなと思いつつ指輪をはめてみるもなかなか入らない。
疑問に思って千奈美が聞いてみると友理奈から意外な言葉が出てきた。


「あ、それはね、え〜っとなんだっけなぁ…。あ!右手の薬指!!」
「…………えぇ!?」


驚きのあまり声をあげてしまった千奈美
その声に驚いて間抜けな声を出す友理奈


「はぁ?それ…友理意味分かって言ってるの?」
「え?何が?」


聞いても友理奈の口からは正しい答えは出てこなそうだ。
そうなると誰かが入れ知恵をした事になる…。


「分かってないんだ…誰からそれ聞いたの?」
「みやだよー。何か『千奈美は絶対喜んでくれるよ』とか言ってたから…。嫌だった?」
「ヤじゃないよ。嫌じゃないけど…」




ー原因は雅だったか…ー




薄々気付いていたがやっぱり雅かと。
たいていこういう事を考えるのは同じBerryz工房夏焼雅なのだ。
でも、今日だけは少し…ほんの少しだけそういう事を友理奈に教えた雅に感謝している。


「友理ありがとね!」
「へへっ、どういたしまして。」




今日は一年に一度の誕生日。
たまには人の好意を素直に受け取ろう



〜おまけ〜

「ちょっとみやー。何教えてんの!」
「え?嫌だった?千奈美なら喜ぶと思ったんだけどな〜」
「それとこれとは別ですー。」
「まぁいいじゃん。」
「良くないよ〜」
「もー千奈美は素直じゃないな〜」
「みやに言われたくないね。」
「いいじゃんいいじゃん。」
「ニヤニヤするのもやめてくださいー」

雅に抗議しに行った千奈美の首には友理奈から貰った指輪が通されたネックレスだかけられていましたとさ。